お願いしていた裂織バッグが出来上がってきた。
少しずつやりとりを重ね、要望(特に色合いの感触)を伝えていったのだが、そのやりとりを通して、彼女の制作に対する姿勢に刺激を受けた。
現在はオーダーでのみ制作をしているそうだが、その時々の制作中の思考の一端を聴かせてもらったり、制作ノートを少しだけ見せてもらったりした訳だが、今回の私のバッグも含め、それを使うひとによりしっくりくるよう、相手を想像し、分かろうとする意識を彼女から感じた。
使うひとがわからないで制作するよりやり易いと彼女は言うが、使い手となるひとと対峙し、より近づき、距離を詰め、そのひとが本人の好みで自作することとほぼ同じとなるようなことを目指しているようにも見えた。そのひとになって、わたしが代行してつくるのよ、と。
過程を楽しみたいので、できあがるのはどれだけ先でもいいと思いながら、実際楽しくやりとりをしてきたが、できあがってしまった今、今度はこれを普段使いしながら、自身に馴染んでいく過程を楽しみたいと思う。
いいでしょ、これ。
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