物物
2013年 11月 14日
「物物」(Butsu Butsu)
収集 猪熊弦一郎
撮影 ホンマタカシ
スタイリング 岡尾美代子
エッセイ 堀江敏幸
発行 ブックピーク
この本を見ていると、ものというのは、なんだかそれを持つひとの人柄まで分かってしまうとつくづく感じてしまう。
だから、自分の持っているものを他人に見られるということは、他人に自分を見透かされてしまうようでそら恐ろしくなってしまう。
にも関わらず、物(Butsu)を、自身の目と鼻をたよりに集めて(或いは作って)来ては、それを売るという商売をしているとは、なんと因果なことよのうと思う。
ある意味、自分というものを他人にさらけているようで恥ずかしくもある。
しかして、それを踏まえて共感を得て買っていただく、そしてそれがまた面白くもあるのですけどね。