古もの家具や器、小物などを扱う古道具屋です。近況、最新情報をお知らせします。


by onsa-brother

カテゴリ:・雑記( 200 )

台風接近中

台風近づく曇天の下、色彩の狂気を想う。

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by onsa-brother | 2013-10-08 15:47 | ・雑記

徒労のかず

数年前のメモを整理していたら、
“辺見庸 「物言うな、/かさねてきた徒労のかずをかぞえるな」-詩人 中村稔 「鵜原抄」”
と書きつけてあった。
“徒労を簡単に流せてしまう程の気持ちを私は持つことができない。”とも。
その当時のわたしは、仕事でとても忙しく、その割には成果を実感することがなく、疲れ果てていた。
そんなときに読んだ辺見庸の本の中にあった言葉とそれに対するわたしの反応の言葉だ。
それを読んで思ったものだ、(何かをやる前、やっている最中、やった後、徒労を意識したら、何もやる気が失せてしまう、徒労を思わずいたい、だけれど、徒労を思ってしまう。)と。

気になって、中村稔の 「鵜原抄」を、読んでみた。


鵜原抄

岩棚の上から絶壁がそば立ち
絶壁と絶壁との間に入江はひろがる。
海は藍よりもさらに青く、
いくつかの男女の群れはあそぶ。
ある者は遊泳し、ある者は
岩棚に背をのべて陽を浴びる。
時に叫喚がおこることはあっても
ついに言葉となることはない。
どうしてかれらを識別することができよう!
ひとたびこの海を去って
もの倦い日常の中にまぎれゆくとき……。
海は藍よりもさらに青く
時は物言わぬ果実のように熟れている。
――ああ誰もこんな恍惚たる時をもつ権利がある。

隧道をぬければ豁然と海はひらけ
汀は弧をえがいて岩礁につづく。
岩礁をこえ岬の台地に立ち
ふたたび隠顕する入江を臨む。
物言うな、
かさねてきた徒労のかずをかぞえるな、
肉眼が見わけうるよりもさらに
事物をして分明に在らしめるため。
海を入江にみちびく崖と崖の間に
鳶は静止し、静止して飛翔し
その影は群青の波に溺れる。
知らない、
同じ日、同じ時刻、同じ太陽が
かの猥雑な都会の上の空をわたる、と。

ふりしきる星明りの下、
沖に鳴る潮の音と
松の梢に鳴る風の音とがまざりあう
岬にきて、私たちふたり紅茶を喫す。
川沿いにつづく家並の灯も
岬の蔭の養魚場の灯も、もう消えた。
私たちは人々と訣れてきて、
人々は私たちをとうに忘れている。
海に白くかがやく波がしら、
きり立つ崖となっておちこむまで、
海にはりだしている小さな岬。
その岬にきて、私たちふたり紅茶を喫す、
行きもやらず戻りもやらず、どよめきかわす
潮の音と風の音とを聴きながら。

海と陸とのさかいを歩めば、
海は海で暮れなずみ、陸は陸で暮れなずむ。
海と陸とは岩礁の所属を争い、
そのあたり、遅い午後の陽差しは残る。
岩礁に湧きかえり、ふくれ、潰えさり、
またくりかえし湧きあがる水泡。
見かえれば暮れなずむ空の彼方に、
ただよう都会、いりくんだ秩序の網目。
わずかに決意をうながすものを感じ、
歩をはやめ、又埒もないことと知り、
岩礁のあたり
朱に噴きこぼれる余光を見る。
ああ、今日も水泡はひたすらに悔恨を噛む、
溺れるのか、溺れるのか――と。

中村 稔 『鵜原抄』抄


ついつい徒労のかずをかぞえる自分がいるが、かぞえないでいられる自分でいたいと思う。
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by onsa-brother | 2013-09-18 20:06 | ・雑記

酒器

酒を飲むのが好きだ。
強くないし、味が分かる訳でも酒に詳しい訳でもない。
少し酔って、気持ちがほっとほぐれる感じが好きなのだ。
例えば、べただけど、通ぶって蕎麦屋で蕎麦を手繰りながら冷を舐めるのも贅沢だなと感じるし、ひとり自室でビール(発泡酒のことが多いが)にピーナッツをかじりながら、酔いに任せてとりとめもないことを紙に書きつけるのも嫌いじゃない。
映画館で映画を観ながら、ビールとポップコーンなんて完璧な組み合わせだと思うし、映画が面白ければもう最高だ。

今日は久しぶりに自室の片づけをしていたので、そのついでに酒を飲むときに使っている器の類を写真に収めてみた。
どれも手頃なものばかりだ。
けれど、そのときの気分、酒の種類などで器を選んで飲んでみると、安酒が少し美味くなった気がする。
鉄瓶を冷凍庫に冷やしておいて、辛口の冷酒をそこから注いで飲むときなぞは、気分がいい。

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by onsa-brother | 2013-09-16 17:40 | ・雑記

ムーンライトキャバレー

お客さんで仲良くさせていただいている男の子が仲間と企画して、芸達者達を呼んでかつてのキャバレー跡(ほぼその当時の感じを今に残しているようだ)で、「ムーンライトキャバレー」たらいうのをやると聞いて出かけてきた。
そこで展開されためくるめくキャバレーナイトはなかなかの迫力で、すっかり楽しんでしまった。

それと同時にとてもいいなと思ったことには、企画運営(本業ではなくて)をした彼らと取り巻く人たちがみな魅力的で、今回のような企画を通じて軽やかに繋がっていることだ。

他県からこの近くの島に移り住み食堂を営む青年や、ウォーホールやバスキアが好きで突如絵を描き始めた絵描きの青年、OLをしながら休みの日にさまざまな処に出現して、おもしろくてやさしい味のパンを売る女の子や、そんな若者たちだ。

何かそれらのことをやろうと思ったら、大変なことや面倒なことや厄介なことがきっとあるに違いない筈で、にもかかわらず、そんなことは微塵も感じさせず、軽やかに清々しく、とても楽しんでいるように見える。
感心もし、彼らからそういう刺激を受け続けたいとも思い、わたしもがんばろうと思う。
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by onsa-brother | 2013-09-16 13:04 | ・雑記

かくありたい

この辺りの年寄りはよく働く。
軟弱なわたしなぞは、見習いたいと思いながらとてもとてもかなわない。
そしてまた、立居振舞のかっこいい人たちがいるのだ。

昨日のこと。
幼なじみの先輩(サッカー部の先輩で昔は恐かった)と、これまた幼なじみの同級生が営む焼き鳥屋(今治特有の焼き鳥をだす)へ久しぶりに呑みに出かけた。
(長らく離れていた地元に戻ってまだ1年あまり、再びかつての友人たちと交友を結べるのはいいものだ。)

そこへ、実家の近所に住むおいちゃんが家族を伴い食事に現れた。父親とは懇意にさせていただいているが、わたし自身は顔を合わせたときに軽くあいさつをする位の間柄である。
普段より深みのある感じのいいじいさん(あえて親しみを込めて)だなと思っていた。

おいちゃん家族は、食事を済ませ、わたしたちより先に店を出た。
わたしと先輩はその後も呑みながらひとしきり談笑。
そろそろ行くかということになり会計。
その段になり、幼なじみの焼き鳥屋の大将いわく、「ビールのお代分は、さっきのお客さんからもらっているから、それを差し引いて〇〇円なり。」
やられた、かっこいいじゃねえか、じいさん(あくまでも親しみを込めて)。遠慮なくご馳走になった。

池波正太郎が好きだ、若い頃に初めて「男の作法」というエッセイを読んでから愛読者になった。
その中の池波正太郎像に憧れたものだが、簡単に真似できるものではない。真似してみても、大概はずっこけてしまい、かっこよくないのだ。
それを近所のじいさんがいとも簡単にやってのけた。
そしてこれまた、朝から畑仕事や地域の世話役なぞしてよく働くのだ。
わたしもそんな大人になりたいものだ、難しいけど・・・。
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by onsa-brother | 2013-09-10 18:26 | ・雑記

大三島-松山

東京からの友人を案内して、大三島と松山を訪れた。
いつでも行けると思いがちで、なかなか行けない場所だ。
何より懐かしい人に会えるのはいいものだ。

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 伊東豊雄建築ミュージアム



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 ところミュージアム大三島



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 岩田 健母と子のミュージアム



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 松山城



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 道後温泉本館
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by onsa-brother | 2013-09-08 08:55 | ・雑記

uwajima

台風が九州に上陸、四国にもその影響がある中、丸亀に仕入れに行きました。
気圧のせいか、息苦しく、注意力は散漫、何が原因という訳でもなくなんだか一日気持ちがあわあわしておりました。
体調と精神状態、気圧は関係していると思うのです。


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宇和島駅?
機会があれば入ってみたいと思いながら、未だ叶わず、猪熊弦一郎美術館(谷口吉生設計)。
なんで?

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いえいえ丸亀駅。
美術館と宇和島、ぴんときた、大竹伸朗展をやっているに違いない。
確かめていないので、間違っていたらごめんなさい。

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光る石・・・。(実は、FRP)
ピーターウォーカーです。(ランドスケープの設計をしておりましたので、少なからず影響を受けています。)
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by onsa-brother | 2013-09-04 23:38 | ・雑記

視線

愛媛から長崎へアントニオ・ロペス展を観に出かけた。

点(自室)から点(長崎県美術館)、距離片道約360㎞、車での移動。(出発から帰宅までおよそ30時間)
道程は、あまりにも無機質。

ただひとつだけの目的のために、隣町へちょいと出かける感じもなかなかいいかなと思って出かけたが、長崎がどんな街かざっとだけでも分からず仕舞、今となってはもったいない。(友人から長崎はとてもいい街だよと聞いていただけに。)

ところで、目的のアントニオ・ロペス展。以下、感じたたままの羅列。

視線、うつろう対象、写し取りたい瞬間とそれを写し取るためにかかる時間、矛盾、パラドックス、葛藤。
しかし、世界は美しい。
多くの人(私も含めて)が凡庸なと思っている、或いは、それさえも思われていない世界に何かを見ている。または、それこそが特別な世界。
わたしと世界、あなたと世界。そして、世界をそれそのものとして見ようとする視線。

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより

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カタログより
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by onsa-brother | 2013-08-23 01:48 | ・雑記

発見

建築科の学生だった頃から30代前半まで、ル・コルビュジエに憧れていた。

長く離れていた故郷に戻ってから、気になる建物に出くわした。
(モダニズム建築の影響があるな、1960年代の建物かしらん。)

勉強不足の私は、その建物が丹下健三の設計であることを今頃知った。
今まで知らなかった理由のもうひとつは、あまりにも故郷を顧みなっかたこともあると思う。
1960年竣工である。
ル・コルビュジエの作品の中で最も好きなロンシャンの礼拝堂から5年後の建築だ。

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by onsa-brother | 2013-08-20 19:26 | ・雑記

瀬戸内国際芸術祭2013夏

思い立って、瀬戸内国際芸術祭を観に、ふらっと小豆島へ出かけた。
ふらっと出かけた割に、ひとつでも多く作品を鑑賞しようと追い立てられるようにオリエンテーリング状態、バスの1日フリー乗車券の元をとろうと細かく時間に縛られる始末。
町田康ではないが、飄然とできない自分がどうもいただけない。

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写真時系列(くどかったか、ご容赦)
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by onsa-brother | 2013-08-14 18:04 | ・雑記