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by onsa-brother

デッドマン


デッドマンをみていた。
デッドマンをきいていた。

34年間ずっと。
或いは、48年間ずっと。

毎日、毎日。
昨日も、今日も。

しびとの声をきけ、
いつもいつも。
そして、意識しろ、
戒めろ。

わたしたちは、誰でもない。

これは、俺のモノ。
こいつは、俺のモノ。
これは。

いや、俺のモノ。

否、誰のものでもない。

わたしは、何者でもなく、
若しくは、
わたしは、
わたし自身でもなく、
誰でもない。

主張は、
自我がするものではなく、
存在しないもののそれこそが、正しい。

気付けばわたしは、
あっという間に移動していて、
それよりも早く、いつも、奴が、
先回りして、そこにいる。

お前は、死んだ筈だ。
なのに。
わたしは。

指輪のついた焼けた指を、
奥歯で噛みしだき、
ついていた指輪を、
前歯でつまんで、
ぷっと、やる。
目の前の、焚火の炎に向かって。

「お前がひとりで、行け、
これはテストだ。」

「ありがとう、ビッグジョージ。
今夜の夕食は、
スパイスが効いていて、とても美味しいよ。」

「何処から来たのか?」
「分からない。」

「誰かといるのか?」
「誰もいない。」

「俺を打ってみろよ。」
「打ってやるぜ。」
(いや、できはしまい。)

うーん、いい銃だ!

いつも、
全く関係のない第三者が、
引き金を、
引くのだ。

初めてみるスクリーンに映し出された映像をみながら、
即興で、
ギターを弾く。
それが、全てだ。
一発OK。

音とは、そもそもが、そういうもので、
だから、

わたしは、誰でもない。
そして、
そこには、
誰もいない。

死人の声を聞け、
音楽を聴け。

わたしたちは、
誰でもないのだから。







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by onsa-brother | 2016-10-14 21:58 | ・雑記