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by onsa-brother

昨日の暗闇、今日の月



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日の沈んだ山道に車を走らせていたら、ふと思い出すことがあった。


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昔、日の暮れた山並みを眺める度、山の稜線は、紙の天幕をビリビリっと破いた境界で、真っ暗になった山は、天幕の向こうの闇の世界。僕はバイクでその暗闇に向かって突き進む、反転、満月は、夜の黒天幕に空けられた穴ぼこ、美しい星の夜は、針をでたらめに突き刺した無数の小さな穴、から、光の世界の光が漏れ出ている、のだと妄想した。


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そんな妄想を繰り返していた時期、私は一冊の詩集(のようなもの)を出版したことがある。横書き、斜め書き、の百頁に満たない本である。

(ほとんど売れなかったその本は、今でもネット上で紙切れ同然の値段で売られているらしい。)

出版したての当時、現代詩人の福間健二に無理やりに会ってもらい(国立のロージナであった。)、感想を求めた。(私は、彼の雑誌「Midnight Press」や自身の詩「急にたどりついてしまう。」から、同名の映画(監督)(銀座でその映画を観た帰り、私の運転する車は、甲州街道で大破、家には急にはたどりつけなかった。)に影響を受けていたのがその理由だ。)

そこで福間さんに言われたことは、今でも忘れない。

「日本の詩において、縦書きと横書きには決定的な違いがあって、日本語の詩は、日本人の言語、身体的感覚からすると、縦書きであるべきで、横書きは、日本の詩とは言えない。」

今、その詩集(のようなもの)の内容を思い起こすに(その本を引っぱり出してきて、開き、読み返すことは、あまりに恥ずかしく、ない。)、その頃の私は、なんと幼稚で稚拙なセンチメントしか持ち合わせていなかったかと思う。

とはいえ、それは今もあまり変わっておらず、変わったことの唯一のことといえば、そのことを自覚認識した位のことである。


せめて、陳腐にならない程度のセンチメントであればよいのだが。


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by onsa-brother | 2014-11-08 23:59 | ・雑記