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by onsa-brother

光の道


きのう、北条は土手内で行われたアン・サリーのライヴに行った。

ロケーション、天気、人々、歌声、すべてが絶妙のバランスで成立していた訳だが、そんな中で私に起こったもうひとつの驚くべき要素を与えてくれたのは、二十数年ぶりの知人との偶然の再会であった。
彼は、私が大学進学で進路を考えていた頃、美大を目指すことを思いつくきっかけとなったひとだ。

お互いの近況を数分話したあと、彼は私に「俺、今末期ガン、余命あと数年。」と、へらっと笑いながらこともなげに語った。
(なんだよ、それは。久しぶりに再会したかと思ったら、それかい。)
彼と二十数年前にこんな話をしたことを思い出した。
「僕は、死ぬ間際までやり残したことでいっぱいで、後悔まみれで、まだまだだって思うのだと思う。」と言ったら、「俺は、いつだってやり切ったと思っているよ。」と彼は言った。
そのとき、私は、そんな通りいっぺんとうな発言は嘘だろうと思っていた。
しかし二十数年を経て、彼の表情を見ていたら、あのときの言葉は、実は、本当ではなかったかと思えてきた。
ふざけんな、バカヤロー、気取りやがって。

アン・サリーの透き通る声は、海に沈む夕日とともに、くそったれな位に沁みた。



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by onsa-brother | 2014-10-19 18:53 | ・雑記